ぴなちゃんが小学1年生のころ、100円玉の代わりにキラキラの500円玉をあげたら、すごく残念そうに、しぶしぶそのお金を受け取りました。
(クリスマスにもらったセーターです→)
残念そうな顔をしていたぴなちゃんが、どんな顔で戻ってきたか、想像がつきますか?
「ガチャガチャ」をやりたくて100円玉が欲しかったんですが、しぶしぶにぎりしめて両替してみたら、使えるお金が5個も出てびっくりでした。
子どもって、夢があって、面白い。
ところでぴのすけは、100円玉についてある仮説を立てて、調べてみたことがあります。それは、金属アレルギーについてのこんな仮説です。
100円玉を握りしめたまま転んですり傷を作ると、ニッケルアレルギーになる。
金属アレルギーは反応が出るまでに時間のかかる「遅延型」ですが、即時型のアレルギーの代表格である「花粉アレルギー」をもとに、考えてみます。
からだの中の鬼殺隊が、やらかしてしまう場合
ここで、花粉のたんぱく質が、寄生虫と間違えられてしまうストーリーを考えてみます。
もしも本物の寄生虫がであったなら、粘膜を壊し、体内に侵入してくるでしょう。
これは一大事。
間違っていても、おはなしは進む その1
大食い細胞のマクロファージを、呼び集めることになりました。
まず、「ヘルパーT細胞」が情報伝達物質(サイトカイン)を出して、まだ抗体をもっていない「ナイーブB細胞」を呼びあつめます。
若いB細胞は、T細胞からもらった情報を手がかりに、新たなIgE抗体を作ります。
このIgE抗体は、血管やリンパ管の中を通って体中を駆け巡ったあと、鼻の粘膜のマスト細胞にもとどけられます。こうして、抗体を身につけたマスト細胞は、『地雷』になるのです。
これで、鼻の粘膜周辺は、『忍者屋敷』に変身。
再び同じ種類の『寄生虫』が風に飛んでやってきても、真っ先にこの地雷原に触れるでしょう。
次の瞬間には、大食い細胞のマクロファージが、寄生虫の周りを取り囲む計画なのです。
花粉を「寄生虫」のようにボコボコにやっつけるしくみ
そこへ再び、花粉がやってきます。
花粉は鼻の粘膜にくっつき、肺に入り込むことは、食い止めました。
鼻の粘膜では、花粉のたんぱく質が溶け出して、マスト細胞の抗体に触れます。
ここで、マスト細胞が放出するのが「ヒスタミン」。
毒も増殖力もない花粉のために、寄生虫をやっつけられる大量のヒスタミンをばらまく。
ためしに、コショウのビンの小さい穴の中ブタを外して、フタをしておいてみてください。
ヒスタミンは血管壁を開き、好中球やマクロファージ、T細胞などの救援隊と、大量の水分が染み出してきます。
花粉は大量の水(鼻水)に洗い流され、救援隊に食べつくされてしまいます。
このときに、鼻がムズムズするんですね。
ちなみに、アレルギーがなくてもマスト細胞がヒスタミンを出してしまうことがあり、くしゃみを誘うことがあります。それが、ふつうのくしゃみです。
こうして鼻の中がすっかりきれいになったら、ムズムズは治まるでしょうか?
そうではないですよね。
現場に先にやってきたT細胞は、情報伝達物質サイトカインをばら撒き、リンパ節で知らせを受けたB細胞がはIgE抗体をばら撒きます。
後からやってきた鬼殺隊たちは、その状況から、
「どこかで戦がおこっている!」
と信じるでしょう。
これが、アレルギーの始まりのストーリーなのだそうです。
100円玉を握りしめたまま転ぶと?
ヒトの汗の中にはよく知られている食塩のほかに、乳酸塩、尿素、皮脂が含まれているそうです。ニオイからすると、酢酸とアセトアルデヒドも含まれています。銅よりもイオン化しやすいので、微量のニッケルイオンが酢酸塩を作るかもしれません。
手のひらにニッケルの酢酸塩がくっついた状態で転んですりむくと、場所によっては傷口を手で触ってしまうかも知れず、バイキンといっしょに血液中に入ってしまいます。
すると、傷口付近のたんぱく質とニッケルのイオンとがくっついて、花粉と同様に抗体が作られてしまうかも、しれません。
ちなみに、冒頭の写真はぴなちゃんが2歳のときのもので、このときお父さんは大笑いしていました。
アレルギー関連、もう少しつづきます。
蛇足 薬局を食品売り場と思っているぴのすけが唯一買っているクスリ
年に何回か、花粉症のような状態になることがありました。
そんなとき、市販の総合感冒薬が効くことがわかり、常備しておくことにしました。
最近は玄米100%食などを続けているうちに必要がなくなってきたのですが、念のため、買ってあります。
マオウが入っているので、妊婦さんはダメかもです。
市販の某総合感冒薬の、成分3錠中
ブロムヘキシン塩酸塩4mg・・・粘液の分泌を促進する
デキストロメトルファン臭化水素酸塩16mg・・・1950年からの歴史あるセキ止め
dl-メチルエフェドリン塩酸塩(マオウ)20mg・・・漢方のマオウの成分で1885年に日本で初めて分離された。交感神経刺激アミン カフェインに似ている。気管支拡張剤 交感神経を興奮させる
アセトアミノフェン300mg・・・頭痛などの鎮痛剤で。水に溶けにくい。肝臓に届くとp-アミノフェノールに変わってN-アシルフェノールアミンになって、ヒスタミンと同じく毛細血管を拡張させる。
マレイン酸カルピノキサミン2.5mg・・・抗ヒスタミン薬
無水カフェイン25mg
ビスイブチアミン(ビタミンB1誘導体)8mg
リボフラビン(ビタミンB2)4mg