すみっコどらごん()

若い美女と不倫したいトカゲ男へ!その女の過去を教えてやる!すみっコどらごん(*高2男子*東京ボンバーズファン)ほえる

ぴのすけには幼稚園の頃、あこがれていた女子がいた。それは、いつつはなれた姉の友人レイコちゃん。ぼくをいじりたおす姉たちとはどこかちがう、育ちの良いレイコちゃんの、優しい目を忘れられない。高2の夏、久しぶりに家に来たレイコちゃんは、心臓しんぞうはなから出るほどの美女になっていた。彼女は一瞬いっしゅんだけ微笑ほほえんで、ぼくの脳みそを丸焼まるやきにしたあと、姉はぼくを居間いまからしめ出してしまう。ぼくはおとなしく外に出て、居間の窓の下に座り込みます。ぼくはそこで、レイコちゃんが「不倫ふりん」に巻き込まれたことを知ります。

東京とうきょうボンバーズ:大人気のローラーゲームのチーム。「bombers」は「爆弾野郎ばくだんやろうたち」という意味。発音は「バマーズ」だけど、迫力はくりょくがないので昔は「ボンバーズ」って読みました。
いじりたおす:ちいさないじめをくりかえすこと。
不倫ふりん:結婚している男の人が、別の女の人と恋におちること。(男女逆のこともあります)

これが、レイコちゃんの過去だ

幼稚園の頃、ぼくの子守こもりをしてくれたのは、二人のこわい姉とその一味いちみたち。レイコちゃんは、そのたくさんの数知かずしれない友だちのひとりでした。
ぼくは、お姉ちゃんたちの遊びのじゃまにならないように、自分で遊びを見つける、おとなしい子でした・・・。
一味いちみ:わるいなかまのこと。

おとこには、どうぶつをつかまえる、ほんのうがある。

姉たちとその一味いちみは、小さいぼくを追い払うなど、邪険じゃけんなあつかいをしました。ぼくの正確な記憶によれば、冬のスケートリンクでは、もっとひどいあつかいをうけています。

邪険じゃけん親切しんせつのはんたい。つめたくてきびしいこと。

大好きだった「ローラーゲーム」

当時、「ローラーゲーム」というスケート競技きょうぎがテレビで放映されていて、大人気でした。
得点役とくてんやく選手せんしゅてきを一人くごとに、1点ゲットできます。
ぼくは得点役の「小泉博こいずみひろし選手せんしゅの大ファンで、彼が「ホイップ」という技で吹っ飛び、得点をかせいでいくのが、楽しみでした。

ダブルホイップ

「ダブルホイップ」…☆のついた人が敵を追い抜くと得点になります。5点ゲット。

小柄な小泉選手は「ダブルホイップ」をもらうと、大柄な外人選手のラリアットをかわして腕の下をくぐりぬけます。
いまも忘れられない「大技」があります。
あるとき敵は、後ろからくる小泉選手をくぐらせないように、低い姿勢で屈みこみました。その瞬間、小泉選手はその上をジャンプして飛び越えちゃったのです。きっと日本中の子どもたちが、いっせいに歓声をあげたにちがいありません。

幼稚園児ぴのすけ、レイコちゃんのホイップをくらう

いきなり、ですか・・・
ちゃんと雪山のあるほうをねらってくれました。

ぴのすけ16歳の夏、不倫ふりんという言葉を知る

ぼくは、レイコちゃんの、なんのやくにもたてなかった。

21歳になったレイコちゃんの物語

まだ21歳になったばかりのレイコちゃんは、仕事先で、20歳年上の上司に気に入られました。人々の脳みそのすみっコでは、今日もまた、全脳ぜんのうすみっコどらごん()会議ルーティーンが開かれます。

会議かいぎ:わりと役に立つ結論もでることのある、ふつうの話し合いのこと。
会議ルーティーン:わりと役に立たない、決まった結論しかでない、かたちだけの会議。
routine(ルーティーン):日本語で「ルーチン」。ある決まった行動こうどうパターンのこと。「家に帰ると、手を洗ってうがいをするのがルーチンしている」みたいにつかう。

40男しじゅうおとこ全脳ぜんのうすみっこドラゴン()会議ルーティーン

ぴのすけが発見したところによると、すみっコどらごん()会議は中学校でならう「関数かんすう」みたいになっています。ここはみんな読み飛ばしちゃうと思うけど書いておきますよ。

わかりやすい例でせつめいしましょう。みなさんの脳みその中で行なわれる「すみっコどらごん()会議」には「ぺたぺタどらごん()」が主役の座で参加しています。

ぺたぺタどらごん
ぺたぺタどらごん

おいらは「さわってみな」というこたえしか出さない関数かんすうおばけだよ。

()のなかに入れる値を「パラメータ」と呼び、いくつかあるので*をつけて区別します。

ぺたぺタどらごん(*0歳*へんなものをみつけた)

= さわって、なにかなってわかる。

 
ぺたぺタどらごん(*40歳*いい女をみつけた)

= さわって、ヘンタイとよばれて、逮捕たいほされる。

みなさんが、なんでもかんでもさわらないのは、みなさんのなかにちゃんと「それはかっこ悪いよ」っていう「ストーリー」があるからです。でも男子に限ってみると、世の中にはさわってみたいものが、あふれています。

さわってみたいなぁと心では思っても、本当にさわらなければ、ヘンタイじゃないですよ。

「ぺたぺタどらごん()関数かんすうおばけ」の影響えいきょうが強すぎる人は「心の中のストーリー」を強化してください。

「必殺ぺたぺタ返し」の呪文

おれはヘンタイじゃない、おれはヘンタイじゃない。

9回となえます。

レイコちゃんの上司に下った命令

ぴのすけの調査ちょうさによると、レイコちゃんの上司の「すみっコどらごん()会議ルーティーン」の主役しゅやくは「みたされナイどらごん()」でした。

みたされナイどらごん
みたされナイどらごん
おいらは「もらっちゃいな!」っていう答えしかださない関数かんすうおばけだよ。ああ、まだたされない。

ただの、こわれたおけみたいですけど。例を見てみましょう。

みたされナイどらごん(
*0歳*独身*自分が子ども*おなかがすいている

=たくさんおっぱいを飲んで、すくすく育ちなさい。

 
みたされナイどらごん(
*40歳*既婚*子持ち*かわいい子が自分の部下になった

=どんな方法でも良いから、自分のものにしちゃいなさい。

こんな指令しれいが、大脳辺縁系だいのうへんえんけい(大脳のすみっコのトカゲ脳)から直接、からだ全体に伝わります。トカゲのような生きものにとっては、こんな指令が人生のすべてをきめます。

しかし人間は、そんなずかしい指令しれいやぶてて、人間脳にんげんのうである大脳新皮質だいのうしんひしつで、自分のストーリーを組み立てます。でも、自分のストーリーを組み立てるって、めんどくさい。

トカゲ脳の指令には、かくれみののような言葉があります。

これはおれの運命うんめい

この言葉にだまされて、一部の人間は、トカゲ脳のままに動き出しちゃうのです。
本当の運命は、ぎたことだけ。何かが起こる前に、結果は決まらない。だけどトカゲ脳は、人をその通りに動かそうとします。

トカゲ脳の決めた運命の道は、トカゲにも歩ける

しかし、大脳新皮質で作り出したストーリーは、人間にしか歩けません。

さいきん、学校の先生のエロ犯罪えろはんざいが多くなったのは、トカゲ脳が決めたニセ物の「運命」に、したがっちゃう人が後を絶たないためです。

おやじ上司が、20歳年下のレイコちゃんにメロメロになった理由も、トカゲ脳の決めた「運命」を信じたためです。自分の道は、自分でストーリーつくらないと、ただのヘンタイになっちゃうんです。

運命とは、トカゲ脳のつくった幻想

しかし、レイコちゃんも、おやじ上司にメロメロになってしまいます。
ぼくは、この理由が長い間、ナゾでした。

斎藤一人さいとうひとりさんの「ヘナモン」説

ひとりさんによれば、人が人を好きになってしまうとき、脳のなかで、あるホルモンが分泌されます。

そのホルモンのことを、ひとりさんは「ヘナモン」と名づけました。
斎藤一人さいとうひとりさんの「ヘナモン」のお話をべつのページでひらきます。

「ヘナモン」人のへんなところを見えなくするホルモン

脳の中で「ヘナモン」が分泌されたレイコちゃんは、上司がとても、素敵な人に見えてしまいます。

世界でいちばん、ツマらない4コマまんが

レイコちゃんに「ヘナモン」が分泌される

レイコしゃんに「ヘナモン」がぶんぴつされた、かなしいしゅんかん

すみっコどらごん()会議ルーティーンにしたがうのは、デメリットしかない

レイコちゃんは結局、姉の説得を聞かず、20歳年上の上司に、一生をささげる選択せんたくをしました。
いつも不機嫌ふきげんな男の機嫌きげんをとりつづける道を選んだのです。もとの奥さんとは、莫大ばくだい慰謝料いしゃりょうはらいつづけることで、離婚りこん成立せいりつします。

ぼくがなにか口を出すチャンスはなかったので、祈るしかありません。

もとの奥さんとその子どもたちが、幸せに暮らせますように。
レイコちゃんと、そのだんなさんも、なんとか幸せに暮らせますように。

レイコちゃん事件じけんからの教訓きょうくん

●人間に、決められた運命うんめいは、ない。
●人間は、トカゲのう決断けつだん運命うんめい錯覚さっかくしてしまう。
●トカゲ脳のきめた運命の先に、人間としての自由や幸せは、のぞめない。
●自分のストーリーを、トカゲにまかせるな。

ぴな
ぴな
お父さん、まだほえてないよ。
ぴのすけ
ぴのすけ
あ、そうか。みんな、トカゲ脳にだまされるな!
ぴな
ぴな
それはね、さけんだの。ほえてない。
ぴのすけ
ぴのすけ
わおー!
ぴな
ぴな
ほえたほえた。
ABOUT ME
pinosuke
ぴのすけ@30年間、地方で物理の教師をやったあと起業してしくじり、いまは会社員をしながら再起動中です。 学校では、うつや不安症やアレルギーといった、心理面、健康面でのサポートが得意で、無理だと思われていた子も、不思議と学校に戻ってきました。 大きなしくじりを体験し、ビジネス面でも意外に「ついてる」ことが発覚。 これからはビジネスに重心を置いて、サポートの力を試していきます。