ぴなちゃんのお気に入り「もしもななちゃんが1000人いたら?」の後半です。最後まで、一気に公開することにしました。
ぴのすけがぴなちゃんたち家族のもとに飛んでいくお金、どうするの?
もしも出版する時のために描いておいた、ストーリーとはまったく関係のない「裏表紙」だけ、有料にしました。
どんなかなって気になる方にご購入いただけると、とてもうれしいです。
「ななちゃん、ごはんだよ」って、呼ばれたところからです。
はい!
またまた、いえがゆれました。 カキ と クリ はどうなったでしょう?
カキはぜんぶキャッチ。
クリもおちていました。 下にだれもいなくて、よかったね。
おとなのひとたちはクリをひろいました。
たべきれないくらいの、たくさんのクリがとれました。
100人の なな ちゃんたちは、キャッチしたカキを、かごのなかに
いれていきました。だいすきな、カキとクリがたべほうだいです。
あるあさ、ニュースがありました。そのかいがんは、 なな ちゃんのいえのすぐちかくです。
『・・・くじらが、かいがんのすなはまで、うごけなくなりました。だれも、たすけることができずに、こまっています・・・。』
なな ちゃんは、ぴかりんと、アイデアがひらめきました。
『もっとおおぜいでおへんじをしたら、くじらさん、うみにもどれるわ!』
100にんの なな ちゃんは、9にんずつ、お人形をつくりました。
みんな、おなじかお。みんな、おなじなまえにしました。だって・・・ね!
こたえは、1000人!
1000人の なな ちゃんたちは、くじらさんのいる、すなはまにいきました。くじらさんは、かなしそうなかおをして、よこたわっていました。
大きい なな ちゃん は、くじらさんにいいました。
『わたしたちのなまえは、 なな です。たすけにきたの。わたしたちがげんきにへんじをすると、くじらさんは、うみにもどれるの。だから、なまえをよんでください。』
くじらさんのへんじはありません。なまえをよんでもらえないとは、おもってもみませんでした。どうしたらいいのでしょう?
なな ちゃんの目に、なみだがあふれました。
あきらめずに、くじらさんをよびつづけることにしました。
『くじらさん、くじらさん、くじらさん、くじらさーん!』
くじらさーん
くじらさんは、めをひらきました。 なな ちゃんたちは、こえをそろえてがんばったけど、くじらさんのからだは、びくともしません。
なな ちゃんはいいました。
『くじらさん、たすけてあげられなくて、ごめんなさい。』
くじらさんは、いいました。
『ぼくは、おおくじら。がんばってくれて、ありがとう、 なな ちゃんたち。ぼくは、じゅうぶん、しあわせだよ。』
なな ちゃんは、もっと、おともだちがたくさんいれば、とおもいました。
そのころ、 なな ちゃんたちのこえは、そらをとんで、
くじらさーん
おきにいた、くじらのむれにとどきました!そして、こえのほうにむかっておよぎだしたのです。
ここにいるくじらさんはぜんぶで、なんとう?
はーい はーい はーい はーい はーい はーい はーい はーい はーい
9とうのくじらさんのおへんじも、そらをとんで、
はーい はーい はーい はーい はーい はーい はーい はーい はーい
すなはまの、おおくじらさんにとどきました。くじらさんは、うれしそう!
「たくさんのなかまがくるよ! なな ちゃんたち、にげて!」
しばらくすると、9とうのくじらさんがたどりつきました。
すなはまの、おおくじらさんをみつけたようです。
みんなで、ちゅうがえりをはじめました。
ざぶーん ざぶーん ざぶーん ざぶーん ざぶーん
わーい!わーい!わーい!わーい! わーい!わーい!すごーい!わーい!
おおきな なみ が、おおくじらさんにとどきました!
ざぶーん
くじらさんはうみにもどることができました。
『 なな ちゃんたち、どうもありがとう!』
はーい はーい はーい はーい はーい はーい はーい
おわり。
ここまでお読みいただき、ありがとうございました。
この絵本が出版されることを想定して描いた、裏表紙があります。
noteに掲載しましたので、ご購入いただけると助かります。
「note」のぴのすけのところをべつのページでひらきます。
この絵本が出版されたとき、購入の画面等の画像をお送りいただければ、冊子を無料でお送りいたします。
どうぞよろしくお願いいたします。