えほん・どうわ・たんか

絵本「もしもななちゃんが1000人いたら?」(後編)

ぴなちゃんのお気に入り「もしもななちゃんが1000人いたら?」の後半です。最後まで、一気に公開することにしました。
ぴのすけがぴなちゃんたち家族のもとに飛んでいくお金、どうするの?
もしも出版する時のために描いておいた、ストーリーとはまったく関係のない「裏表紙」だけ、有料にしました。
どんなかなって気になる方にご購入いただけると、とてもうれしいです。

「ななちゃん、ごはんだよ」って、呼ばれたところからです。

はい!

37ページ

またまた、いえがゆれました。 カキ と クリ はどうなったでしょう?

38ページ

カキはぜんぶキャッチ。

39ページ

クリもおちていました。 下にだれもいなくて、よかったね。

40ページ

おとなのひとたちはクリをひろいました。
たべきれないくらいの、たくさんのクリがとれました。

41ページ

100人の なな ちゃんたちは、キャッチしたカキを、かごのなかに
いれていきました。だいすきな、カキとクリがたべほうだいです。

42ページ

あるあさ、ニュースがありました。そのかいがんは、 なな ちゃんのいえのすぐちかくです。
『・・・くじらが、かいがんのすなはまで、うごけなくなりました。だれも、たすけることができずに、こまっています・・・。』

43ページ

なな ちゃんは、ぴかりんと、アイデアがひらめきました。
『もっとおおぜいでおへんじをしたら、くじらさん、うみにもどれるわ!』

44ページ

100にんの なな ちゃんは、9にんずつ、お人形をつくりました。
みんな、おなじかお。みんな、おなじなまえにしました。だって・・・ね!

45ページ

こたえは、1000人!

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1000人の なな ちゃんたちは、くじらさんのいる、すなはまにいきました。くじらさんは、かなしそうなかおをして、よこたわっていました。

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大きい なな ちゃん は、くじらさんにいいました。
『わたしたちのなまえは、 なな です。たすけにきたの。わたしたちがげんきにへんじをすると、くじらさんは、うみにもどれるの。だから、なまえをよんでください。』

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くじらさんのへんじはありません。なまえをよんでもらえないとは、おもってもみませんでした。どうしたらいいのでしょう?

なな ちゃんの目に、なみだがあふれました。

49ページ

あきらめずに、くじらさんをよびつづけることにしました。
『くじらさん、くじらさん、くじらさん、くじらさーん!

50ページ

くじらさーん

51ページ

くじらさんは、めをひらきました。 なな ちゃんたちは、こえをそろえてがんばったけど、くじらさんのからだは、びくともしません。

なな ちゃんはいいました。

『くじらさん、たすけてあげられなくて、ごめんなさい。』

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くじらさんは、いいました。
『ぼくは、おおくじら。がんばってくれて、ありがとう、 なな ちゃんたち。ぼくは、じゅうぶん、しあわせだよ。』
なな ちゃんは、もっと、おともだちがたくさんいれば、とおもいました。

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そのころ、 なな ちゃんたちのこえは、そらをとんで、
くじらさーん

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おきにいた、くじらのむれにとどきました!そして、こえのほうにむかっておよぎだしたのです。
ここにいるくじらさんはぜんぶで、なんとう?
はーい はーい はーい はーい はーい はーい はーい はーい はーい

55ページ

9とうのくじらさんのおへんじも、そらをとんで、
はーい はーい はーい はーい はーい はーい はーい はーい はーい

56ページ

すなはまの、おおくじらさんにとどきました。くじらさんは、うれしそう!
「たくさんのなかまがくるよ! なな ちゃんたち、にげて!」

57ページ

しばらくすると、9とうのくじらさんがたどりつきました。
すなはまの、おおくじらさんをみつけたようです。

58ページ

みんなで、ちゅうがえりをはじめました。
ざぶーん ざぶーん ざぶーん ざぶーん ざぶーん
わーい!わーい!わーい!わーい! わーい!わーい!すごーい!わーい!

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おおきな なみ が、おおくじらさんにとどきました!
ざぶーん

60ページ

くじらさんはうみにもどることができました。
『 なな ちゃんたち、どうもありがとう!』
はーい はーい はーい はーい はーい はーい はーい 

61ページ

おわり。

63ページ

ここまでお読みいただき、ありがとうございました。

この絵本が出版されることを想定して描いた、裏表紙があります。

noteに掲載しましたので、ご購入いただけると助かります。
「note」のぴのすけのところをべつのページでひらきます。
この絵本が出版されたとき、購入の画面等の画像をお送りいただければ、冊子を無料でお送りいたします。
どうぞよろしくお願いいたします。

ABOUT ME
pinosuke
ぴのすけ@30年間、地方で物理の教師をやったあと起業してしくじり、いまは会社員をしながら再起動中です。 学校では、うつや不安症やアレルギーといった、心理面、健康面でのサポートが得意で、無理だと思われていた子も、不思議と学校に戻ってきました。 大きなしくじりを体験し、ビジネス面でも意外に「ついてる」ことが発覚。 これからはビジネスに重心を置いて、サポートの力を試していきます。