えほん・どうわ・たんか

高校生版・ENEOS童話賞の徹底研究

5月がつすえにしめきりのENEOS童話賞エネオスどうわしょうに応募おうぼしたい子こどもたち向むけに、これまでの受賞作じゅしょうさくを『つよいこ方式ほうしき』で解説かいせつしていきます。
小学生編しょうがくせいへん、中学生編ちゅうがくせいへんに続きつづ、今回こんかいは、一般いっぱんの部ぶにあたる高校生編こうこうせいへんです。

中学生編ちゅうがくせいへんを見みたい人ひとはここをタッチ

小学生編しょうがくせいへんを見みたい人ひとはここをタッチ

詳くわしい解説かいせつを見みたい人ひとはここをタッチ。べつのページでひらきます。

(小学生しょうがくせいも読よめるよう、全編ぜんぺん、ふりがな付つきです!)

ぴな
ぴな
このページを書かく仕事しごとのほとんどは『ふりがな職人しょくにん』の仕事しごとだそうです。

ENEOS童話賞エネオスどうわしょう、第だい50回かいの受賞作品じゅしょうさくひんのページをさんこうにしてください。

童話どうわの花束はなたばの受賞作品じゅしょうさくひんをべつのページでひらきます

おなじみ「童話どうわのかきかた」つよいこ方式ほうしき

つよいどうわのようそ
ピノすけ
ピノすけ
さあ、お待またせしました。高校生・一般編こうこうせい いっぱんへんです!
ぴな
ぴな
わーい!待まっていました!
ピノすけ
ピノすけ
ぴなちゃんは第だい50回かいのお話はなしの中なかで、どれがいちばん面白おもしろかったかな?
ぴな
ぴな
あたしは『50%オフ』というお話はなしがよかった。どうして佳作かさくなのかな?
ピノすけ
ピノすけ
『50%オフ』はおもしろかったね!でも入賞にゅうしょうするには、おもしろさだけでなく、上うえの4つの要素ようそをクリアしている必要ひつようがあるんだよ。
ぴな
ぴな
1.構成力こうせいりょく、2.情報量じょうほうりょう、3.文法ぶんぽう、4.読後感どくごかん、これがみんなたいせつなのね!
ピノすけ
ピノすけ
ENEOS童話賞エネオスどうわしょうには、『心こころのふれあい度ど』という要素ようそがあります。今回こんかいは、その評価ひょうかも加くわえてみました。それでは、最優秀作品さいゆうしゅうさくひんからいくよ!

第50回 最優秀賞『雨がすき』宮田一平さん

第50回(2019年) JXTG童話賞 【一般の部 最優秀賞】

文字もじの数かずは、1520文字もじ÷わる最大さいだい2000文字もじ=76パーセント。

ぴな
ぴな
会話かいわが多おおいので、原稿用紙げんこうようし5枚まいに、だいたいびっしりです。

1.構成力(こうせいりょく)

ピノすけ
ピノすけ
最優秀さいゆうしゅうなので、
『A(すごいね!)』としておきます。

つよいこ方式ほうしきでは、『はじめ⇒なか⇒おわり』の三段階さんだんかいのそれぞれの役割やくわりを、学校がっこうの生活せいかつに例たとええて考かんがえていきます。

童話どうわの3段構成だんこうせい

●はじめ(入学にゅうがく)・・・おはなしに入はいる『入学式にゅうがくしき』。まじめ、はっちゃけ、なんでもありです。
●なか(生活せいかつ)・・・・生活せいかつにはルールがあり、やぶる人ひともいます。
●おわり(卒業そつぎょう)・・・最後さいごは『卒業式そつぎょうしき』。いい思おもい出でにしよう

はじめ・にゅうがく

●主人公しゅじんこうの花はなちゃんが、駅えきまでお父とうさんを迎むかえに行いく。

なか・せいかつ
●花はなちゃんは駅えきで、幼おさななじみのたっくんと出合であう。
●花はなはたっくんに、自分じぶんの赤あかい傘かさを貸かす。
●一年後いちねんご、花はなは、とつぜんの雨あめにふられる。
●青あおい傘かさをさした、たっくんが通とおりかかる。
むすび・そつぎょう
●花はなとたっくんが、話はなしながらあいあい傘がさで帰かえる。
●花はなとたっくんとの間あいだに、ほのぼのとした感情かんじょうが芽生めばえる。
ぴな
ぴな
ほのぼのとした、あったかいお話はなしですね。

2.情報量(じょうほうりょう)

ピノすけ
ピノすけ
これも『A(すごいね!)』です。

●駅えきまで、お父とうさんを迎むかえに行いく。 ⇒ わくわくB
●赤あかい傘かさと黒くろい傘かさを持もって行いく。 ⇒ わくわくB
●幼おさななじみのたっくんを見みつける。 ⇒ わくわくB
●たっくんが他ほかの学校がっこうにいる理由りゆう。 ⇒ わくわくB
●たっくんが駅えきで待まっている理由りゆう。 ⇒ わくわくB
●花はなが赤あかい傘かさを差さし出だす。 ⇒ わくわくB
●たっくんが赤あかい傘かさがいやな理由りゆう。 ⇒ わくわくB
●たっくん、赤あかい傘かさを受うけ取り走りだす。 ⇒ わくわくB
●1年後ねんごへの場面転換ばめんてんかん。 ⇒ わくわくA
●花はながケーキ屋やさんの店先みせさきで雨宿あまやどりする。 ⇒ わくわくB
●青あおい傘かさをさした、たっくんが現あらわれる。 ⇒ わくわくB
●自分じぶんは走はしるからと、花はなに青あおい傘かさを差さし出だす。 ⇒ わくわくB
●結局けっきょく、あいあい傘がさで帰かえる。 ⇒ わくわくB
●花はなが、雨あめの日ひの好すきな理由りゆう。 ⇒ わくわくB
●たっくんの、つっけんどんな反応はんのう。 ⇒ わくわくB
●花はなのかわいすぎる感謝かんしゃのことば。 ⇒ わくわくA
●たっくんのつぶやき。 ⇒ わくわくA

ぴな
ぴな
わくわくBが14コ、わくわくAも3コです。小学生しょうがくせい・中学生ちゅうがくせいとは、情報量じょうほうりょうがちがうんですね!

2.5にぃてんご.心こころのふれあい度ど

ピノすけ
ピノすけ
作品さくひんの中なかの『会話かいわ』が何行なんぎょうあるか数かぞえてみました。
ぴな
ぴな
花はなちゃんのセリフが34行ぎょう、たっくんが16行ぎょう、おかあさんが4行ぎょうです。
こころのふれあいどこころのふれあいど
ぴな
ぴな
おかあさんのぶんをはぶくと、たっくんと花はなちゃんが『1:2いったいに』くらいで話はなしていることになりますね。
ピノすけ
ピノすけ
このくらいの割合わりあいのときを、とりあえず『A(すごいね!)』としておきます。
ぴな
ぴな
そんなんで、分わかるんけ?
ピノすけ
ピノすけ
めやすにできるかどうか、これから確たしかめていきます。
ぴな
ぴな
セリフがないときは、どうするんじゃ?
ピノすけ
ピノすけ
『気持きもちをあらわす言葉ことば』も足たしていくよ!

3.文法(ぶんぽう)

ピノすけ
ピノすけ
『A(すごいね!)』です。
書かき出だしから、リズム感かんのある、さわやかな文章ぶんしょうがつづきます。

花はなが窓まどから外そとをながめていると、空そらから大粒おおつぶの雨あめが落おちてきた。「おかあさん、雨あめがふってきたよ。」

「あらっ、たいへん。花はな、駅えきまでお父とうさんを迎むかえにいってくれないかな。お父とうさん、傘かさを持もっていないと思おもうから。」

「お父とうさん、いつもの電車でんしゃ?」

「そう、6時半じはんに着つく電車でんしゃ。」

「わかった。」

時間じかんになると、花はなは玄関げんかんで大好だいすきなオレンジ色いろの長ながぐつをはき、傘入かさいれから花はなの赤あかい傘かさとお父とうさんの大おおきな黒くろい傘かさを引ひっぱり出だして、駅えきへ向むかって飛とび出だしていった。

ぴな
ぴな
オレンジの長靴ながぐつとか赤あかの傘かさとか超具体的ちょうぐたいてきで、目めに見みえるようです!

4.読後感(どくごかん)

ピノすけ
ピノすけ
まちがいなく『A(すごいね!)』です。

雨粒あまつぶが青あおいかさ傘かさの上うえを転ころがり、枝えだの先さきからぼたぼたと道路どうろへ落おちてゆく。
「ずいぶん前まえにたっくんと駅えきで会あったのも雨あめの日ひだったよね。雨あめの日ひに傘かさを持もっていないと、普段ふだんなかなか会あえない人ひとと会あえたり話はなせたりするしね……。」
ふたりは花はなの家いえの前まえまで来きた。
「たっくん、今日きょうはありがとう。おかげでかわいい女おんなの子こが雨あめにぬれないですんだよ。」
「だれだよ、かわいい女おんなの子こって。」
花はなは笑顔えがおで達夫たつおに手てをふった。
達夫たつおは花はなに向むかって小ちいさくつぶやいた。
「おれも雨あめの日ひ、結構好けっこうすきかも……。」
二人ふたりの上うえの空そらが少すこし明あかるくなってきた。

ぴな
ぴな
花はなちゃんの最後さいごのセリフが、めちゃめちゃかわいいです!
ピノすけ
ピノすけ
明あかるくて思おもい切きりの良いい「ひとこと」が、この作品さくひんの評価ひょうかをグンと引ひき上あげているのは、間違まちがいないです。

第50回 優秀賞『小学二年、男子。お風呂の入り方』藤井耿介さん

第50回(2019年) JXTG童話賞 【一般の部 優秀賞】

文字もじの数かずは、1735文字もじ÷わる最大さいだい2000文字もじ=87パーセント。

ぴな
ぴな
なんと会話かいわの「セリフ」が2つしかない、注目ちゅうもくの作品さくひんです。原稿用紙げんこうようし5枚まいに、すぽっとおさまります。

1.構成力(こうせいりょく)

ピノすけ
ピノすけ
『A(すごいね!)』です。

夏目漱石なつめそうせきの『我輩わがはいは猫ねこである』では、主人公しゅじんこうの『猫ねこ』がナレーションをして、物語ものがたりがすすみます。
このお話はなしでは『ぼく』のナレーションを中心ちゅうしんに進すすんでいきます。

はじめ・にゅうがく

●二年生にねんせいの「ぼく」はたいていのことは自分じぶんでできるけれど、お風呂ふろだけはお母かあさんと入はいる。

なか・せいかつ
●かあさんが、ぼくの頭あたまや体からだをあらう。
●かあさんとぼくがはいると、ちょうどお湯ゆがいっぱいになる。
●おとうさんが入はいるには、お湯ゆが少すくない。
むすび・そつぎょう

●半年後はんとしご、三年生さんねんせいになったら、一人ひとりで入はいると約束やくそくしている。
●かあさんは、あと半年はんとしだねえ、とつぶやく。

ぴな
ぴな
ほのぼのとした、お話はなしです!

2.情報量(じょうほうりょう)

ピノすけ
ピノすけ
これも『A(すごいね!)』です。

●ぼくは、自分じぶんで食器しょっきを下さげたり、たいていのことは自分じぶんでできる。 ⇒ わくわくB
●お風呂ふろだけは、かあさんと一緒いっしょに入はいる。 ⇒ わくわくB
●家うちは農家のうかで、とうさん、かあさん、兄にいちゃんとぼくの4人家族よにんかぞく。 ⇒ わくわくB
●兄にいちゃんは12歳離さいはなれていて、家いえの仕事しごとを手伝てつだっている。 ⇒ わくわくB
●ぼくも、将来しょうらいは家うちを手伝てつだう。 ⇒ わくわくB
●かあさんの、頭あたまの洗あらい方かたがすごい。 ⇒ わくわくB
●ヘチマの使つかいみち。 ⇒ わくわくB
●ヘチマでごしごし体からだを洗あらわれる。 ⇒ わくわくB
●かあさんの背中せなかはめっちゃ広ひろい。 ⇒ わくわくB
●お湯ゆの量りょうが、かあさんとぼくが湯船ゆぶねに入はいるレベルに合あわせてある。 ⇒ わくわくB
●がりがりのとうさんが一人ひとりで入はいると、お湯ゆが少すくない。 ⇒ わくわくB
●お風呂ふろの窓まどから、季節きせつごとの山やまの景色けしきが見みえる。 ⇒ わくわくA
●子こどもと一緒いっしょのときの世界一せかいいちのお風呂ふろのこと。 ⇒ わくわくA
●兄にいちゃんに、からかわれる。 ⇒ どきどきC
●三年さんねんになったら、一人ひとりで入はいる約束やくそく。 ⇒ わくわくB
●ごしごし洗あらってもらえなくなる、さびしさ。 ⇒ わくわくB
●かあさんのあと半年はんとしだねえというつぶやき。 ⇒ わくわくB
●半年後はんとしごも、つながっていてあげるよという思おもい。 ⇒ わくわくB

ぴな
ぴな
わくわくAが2コ、 わくわくBが15コ、どきどきCが1コです。
ピノすけ
ピノすけ
世界一せかいいちのお風呂ふろの情景じょうけいが、とっても具体的ぐたいてきに書かかれています。

2.5にぃてんご.心こころのふれあい度ど

ピノすけ
ピノすけ
『会話かいわ』がほとんどないので、気持きもちをあらわす言葉ことばが何行なんぎょうあるか数かぞえてみました。
ぴな
ぴな
ぼくが24行ぎょう、かあさんが11行ぎょう、とうさんが3行ぎょう、にいちゃんが1行ぎょう、どくしゃ?が2行ぎょうです。
こころのふれあいどこころのふれあいど
ぴな
ぴな
おかあさんとぼくだけ考かんがえると、これも『1:2いったいに』くらいでつながっていることになりますね。
ピノすけ
ピノすけ
最優秀賞さいゆうしゅうしょうとおなじくらいなので、これも『A(すごいね!)』としておきます。

3.文法(ぶんぽう)

ピノすけ
ピノすけ
『A(すごいね!)』です。

全編ぜんぺんが小学校二年生しょうがっこうにねんせいの『ぼく』の一人語ひとりがたりで進行しんこうします。
少すこしマセた小学二年生しょうがくにねんせいが実際じっさいにナレーションをしているような話はなし言葉ことばで、細こまかいことを気きにせず、ぐいぐい書かき進すすんでいきます。

パワーがありすぎて小・中・高校生しょうちゅうこうこうせいならちょっと戸惑とまどうような点てんもあるので、そういう細こまかいところをみてみます。

お湯ゆに浸つかると、窓まどからは、折おり重かさなるように続つづく山やまが見みえるんだ。
かあさんは、お湯ゆに入はいると、ほとんど毎回まいかい、ホッと大おおきな息いきをひとつ吐はくと、季節きせつごとに山々やまやまの違ちがった姿すがたや表情ひょうじょうがながめられて、こんないい風呂ふろは、ほかには絶対ぜったいないという。

「一日いちにちの終おわりに、おまえと一緒いっしょに、こんないいお風呂ふろに入はいれるなんて、仕事しごとのしんどさも忘わすれて、ほんと、生いき返かえるよ。世界一せかいいちのお風呂ふろだねえ。」

正直しょうじきぼくには、毎日見まいにちみている景色けしきだし、毎日入まいにちはいっているお風呂ふろだから、それほどの感動かんどうはないんだけど、かあさんにそういわれると、そんな感かんじがするから不思議ふしぎだ。

ぴな
ぴな
赤あかい字じのところね。
ピノすけ
ピノすけ
文章ぶんしょうに勢いきおいがあるので、このままでも大丈夫だいじょうぶです。
ぴな
ぴな
小・中・高校生向しょうちゅうこうこうせいむけに、直なおしてみてください。

かあさんは、お湯ゆに入はいると、ほとんど毎回まいかい、ホッと大おおきな息いきをひとつ吐はくんだ。

季節きせつごとに山々やまやまの違ちがった姿すがたや表情ひょうじょうがながめられて、こんないい風呂ふろは、ほかには絶対ぜったいないっていうんだよ。

ピノすけ
ピノすけ
青いところを、直しました。
ぴな
ぴな
あいだに、『そして』を入れても大丈夫?
ピノすけ
ピノすけ
いいね!もちろんだよ!

4.読後感(どくごかん)

ピノすけ
ピノすけ
たぶん『A(すごいね!)』かな?
子こどもの成長せいちょうを見守みまもるおかあさんの、うれしくてせつない気持きもちでしめくくられます。

あの、節ふしくれだった指ゆびで頭あたまや体からだを、ちょっと乱暴らんぼうだけど、もう洗あらってもらえなくなると思おもうと、なんか落おち着つかない。体からだがスースーするっていうか、ね。かあさんも、あと半年はんとしだねえ、こうして一緒いっしょに入はいれるのも、ってボソッといったりする。

一緒いっしょに入はいれなくても、かあさんには、湯上ゆあがりのぼくを、ごしごし拭ふいてもらおう。

ぴな
ぴな
おかあさんは、子こどもとお風呂ふろに入はいるのが、楽たのしみだったんだね。
ピノすけ
ピノすけ
子こどもは階段かいだんを一歩いっぽずつ上のぼるように、親おやから離はなれていくんだよ。
ぴな
ぴな
おふろは、何段目なんだんめくらいなのかな?

第50回 優秀賞『プロにおまかせ!』五十嵐尚子さん

第50回(2019年) JXTG童話賞 【一般の部 優秀賞】

文字もじの数かずは、1844文字もじ÷わる最大さいだい2000文字もじ=92パーセント。

ぴな
ぴな
原稿用紙げんこうようし5枚まいにびっしりです!

1.構成力(こうせいりょく)

ピノすけ
ピノすけ
これはひとまず『A(すごいね!)』としておきます。
ぴな
ぴな
「ひとまず」ってなんじゃ?
ピノすけ
ピノすけ
くわしくは、4.読後感どくごかんのところまでまっててね!
ぴな
ぴな
気きになるニャー!
はじめ・にゅうがく

●流ながし台だいにつまれた皿さらの山やまを見みて、主人公しゅじんこうの『のりえさん』はためいきをつく。

なか・せいかつ
●タヌキのような大おおきなしっぽの動物どうぶつがあらわれる。
●それは、アライグマだった。
●冷蔵庫れいぞうこの残のこり物ものと引ひき換かえに、洗あらい物ものを引ひき受うけてくれる。
むすび・そつぎょう
●アライグマからヨモギの葉はをもらう。
●アライグマは子こどものいる裏山うらやまに帰かえる。
ぴな
ぴな
うちにも、アライグマに来きてほしいです!
ピノすけ
ピノすけ
それはどうかな?

2.情報量(じょうほうりょう)

ピノすけ
ピノすけ
これも『A(すごいね!)』です。

●流ながし台だいに皿さらが山やまのようにつまれている。 ⇒ どきどきC
●のりえさんは農家のうかに嫁とついで一年目いちねんめ。 ⇒ わくわくB
●のりえさんはアトピー(?)がある。 ⇒ どきどきC
●村むらの人ひとが集あつまって宴会えんかいがあった。⇒ わくわくB
●やさしいおしゅうとめさんが、温泉旅行おんせんりょこうに出でかけていて、手伝てつだってもらえない。 ⇒ どきどきC
●庭先にわさきの暗くらやみにタヌキのような動物どうぶつがあらわれる。 ⇒ わくわくB
●その動物どうぶつはアライグマだと名なのる。 ⇒ わくわくB
●アライグマは、洗あらい物ものがとくい。 ⇒ わくわくB
●「お安やすくしときますよ。」 ⇒ どきどきC
●お金かねではなく、あまっている食たべ物ものでだいじょうぶという。 ⇒ わくわくB
●冷蔵庫れいぞうこの栗くりきんとんと卵たまごを見みせる。 ⇒ わくわくB
●アライグマが引ひき受うける。 ⇒ わくわくB
●空からの段だんボールをふたつつんで、その上うえに立たつ。 ⇒ わくわくB
●スポンジにシャボンをさっとかけて、お皿さらを洗あらいはじめる。 ⇒ わくわくB
●身みの上うえばなしをはじめる。 ⇒ わくわくB
●いつでも呼よんでくださいという。 ⇒ わくわくB
●あっというまに片かたづけてしまう。 ⇒ わくわくB
●流ながし台だいの水みずしぶきもきれいにふきとる。 ⇒ わくわくB
●冷蔵庫れいぞうこの残のこり物ものをうれしそうにうけとる。 ⇒ わくわくB
●ヨモギの葉はっぱをもらう。 ⇒ わくわくA
●子こどもの待まつ裏山うらやまに帰かえっていく ⇒ わくわくB
●ヨモギの葉はのいいにおいがする。 ⇒ わくわくB
●たまにお願ねがいしたいなとつぶやく。 ⇒ わくわくB

ぴな
ぴな
わくわくAが1コ、 わくわくBが18コ、どきどきCが4コ。めっちゃ中身なかみが濃こいです!
ピノすけ
ピノすけ
古ふるくから薬草やくそうとして親したしまれているヨモギが登場とうじょうするのも、いいセンスだと思おもいます。

2.5にぃてんご.心こころのふれあい度ど

ピノすけ
ピノすけ
『ひとりごと』は数かぞえずに、『うれしそうに』とか『感激かんげきした』のような「ふれあいをあらわすことば」をまぜて数かぞえてみました。
ぴな
ぴな
アライグマが26行ぎょう、のりえさんが15行ぎょうです。
こころのふれあいどこころのふれあいど
ぴな
ぴな
主人公しゅじんこうとその相手あいてが逆転ぎゃくてんしてるけど、アライグマとのりえさんがだいたい『2:1にぃたいいち』くらいでつながっています。
ピノすけ
ピノすけ
これも最優秀賞さいゆうしゅうしょうとおなじくらいなので、『A(すごいね!)』としておきます。
ぴな
ぴな
もしかすると点差てんさがつかないかも知しれませんね?
ピノすけ
ピノすけ
小学生しょうがくせい・中学生ちゅうがくせいの部ぶも調しらべなおしてみますね。

中学生向ちゅうがくせいむけの最優秀賞さいゆうしゅうしょうの評価ひょうかのところを、べつのページでひらきます。

小学生向しょうがくせいむけの最優秀賞さいゆうしゅうしょうの評価ひょうかところを、べつのページでひらきます。

3.文法(ぶんぽう)

ピノすけ
ピノすけ
『A(すごいね!)』です。

アライグマはそっと台所だいどころに入はいると、流ながしのまえに、空からの段だんボールをふたつつんで、そこにひょいとのぼり、バランスよく立たちました。

そして、スポンジにシャボンをさっとかけ、いきおいよく皿さらを洗あらいだしたのです。

ぴな
ぴな
段だんボールのうえに立たつようすが、コミカルにわかります。
ピノすけ
ピノすけ
洗剤せんざいを『シャボン』と言いい換かえるなど、子こどもに伝つたわりやすい工夫くふうもすごいですね。

4.読後感(どくごかん)

ピノすけ
ピノすけ
これは『B(ふつうかな?)』としておきます。理由りゆうは最後さいごに書かきますね。
ぴな
ぴな
はーい!

心こころづかいに感激かんしゃしたのりえさんが、お礼れいをいおうとすると、アライグマはすました顔かおで、

「子こどもが待まってるので、今夜こんやはこのへんで。」

なんていいながら、さっさと、裏山うらやまの方ほうへ帰かえってゆきました。

のりえさんは、ヨモギの葉はのいいにおいをかぎながら、ひとり、おもいました。

(変へんなアライグマだったけど、皿洗さらあらいもうまいし、サービスもすてきだったわ。手てがなおっても、たまにはお願ねがいしてみようかしら。)

ぴな
ぴな
もう一度いちど、アライグマに来きてもらえるといいね!
ピノすけ
ピノすけ
そうだね。ただ、このお話はなしは中学生版ちゅうがくせいばんの最後さいごのお話はなしと同おなじ、『カルマ』を抱かかえています。

☆『カルマ』 ⇒ 良よい結果けっかや悪わるい結果けっかを起おこす原因げんいんのこと。狭せまいことをいうと前世ぜんせいをまたぐ問題もんだいですが、広ひろくみると、この世よ(現世げんせい)の生活せいかつの中なかにもあります。良よいカルマ、悪わるいカルマがあり『業ごう』ともいいます。

前回ぜんかいの中学生版ちゅうがくせいばんの最後さいごのお話はなしにちょくせつ飛とばないかもしれませんが、べつのページでひらきます。

ぴな
ぴな
あの、もやもやした感かんじが『カルマ』のせいなのね。

蛇足だそく『カルマ』の問題もんだい

ピノすけ
ピノすけ
ぴなちゃんは、なんども「ごめんなさい」っていったのに、許ゆるしてもらえないことは、ない?
ぴな
ぴな
あたし、怒おこられてばかりだわ・・・
ピノすけ
ピノすけ
でもぴなちゃんは、良よい原因げんいんをどんどん作つくっていくと、そのうち言いわれなくなるよ。
ぴな
ぴな
がんばってみるわ。
ピノすけ
ピノすけ
それじゃこのタヌキさんは、いつ許ゆるしてもらえるんだろう。

「ひゃあ、タ、タヌキ!」

と、のりえさんが悲鳴ひめいをあげると、

「しい!お静しずかに。みんなが起おきてしまいますよ。それにわたし、タヌキなんかじゃありませんから。」

と、いさめるような言葉ことばがかえってきました。

「タヌキじゃないですって?」

「人様ひとさまを化ばかすタヌキなんかと、いっしょにしないでください。わたしはアライグマです。」

「……アライグマ!」

ぴな
ぴな
タヌキって、ほんとうに人ひとを化ばかすの?

タヌキやキツネは昔むかしから、作物さくもつを荒あらしたり、家畜かちくをおそったりするので、猟師りょうしに撃うたれることがありました。傷きずついて動うごけなくなると、猟師りょうしは油断ゆだんします。どんな生いきものも、子こどもの所ところに帰かえりたいです。チャンスをうかがい、最後さいごの力ちからを振ふり絞しぼって、とつぜん生いき返かえったように走はしり出だします。これはすべての動物どうぶつの本能ほんのうです。

それがタヌキなら『タヌキ寝入ねいり』、キツネなら『化ばかされた』というのです。当然とうぜん、アライグマだって、人ひとを化ばかします。

ピノすけ
ピノすけ
タヌキは今いまも悪わるさをしているけど、『かちかち山やま』や『ぶんぶく茶ちゃがま』、それに影響えいきょうを受うけたたくさんのお話はなしで、そろそろ償つぐないは、充分じゅうぶんなはずです。

作物さくもつを荒あらす動物どうぶつとして日本にほんでは、キツネやタヌキ、アメリカでは、アライグマがいます。アライグマは日本にほんではアニメが流行はやって大人気だいにんきです。ところが、アライグマは大型おおがたで繁殖力はんしょくりょくが強つよく、北海道ほっかいどうでは牛舎ぎゅうしゃにつながれた乳牛にゅうぎゅうや、アオサギという大おおきな渡わたり鳥どりまで、おそったりしています。
その一方いっぽうで、熱狂的ねっきょうてきな団体だんたいが、なぜかアライグマの駆除くじょには反対はんたいをして、大おおきなねじれをつくっています。

ぴな
ぴな
大型おおがただから、牛うしまで襲おそわれちゃうのね。
ピノすけ
ピノすけ
たかが童話どうわといっても、社会問題しゃかいもんだいと切きり離はなして考かんがえてはいけません。
ぴな
ぴな
この童話どうわは、そういう問題もんだいに気付きづかせてくれる点てんでも、とても意味いみのある童話どうわでした。
ピノすけ
ピノすけ
そうだね。

これから童話どうわを書かこうとするみなさんは、社会問題しゃかいもんだいにも関心かんしんをもって、『良よいカルマ』をもつ作品さくひんを書かいてみませんか?

ABOUT ME
pinosuke
ぴのすけ@30年間、地方で物理の教師をやったあと起業してしくじり、いまは会社員をしながら再起動中です。 学校では、うつや不安症やアレルギーといった、心理面、健康面でのサポートが得意で、無理だと思われていた子も、不思議と学校に戻ってきました。 大きなしくじりを体験し、ビジネス面でも意外に「ついてる」ことが発覚。 これからはビジネスに重心を置いて、サポートの力を試していきます。